愛猫の歯みがき、どうしていますか?実は猫の歯は私たち人間よりも歯垢がたまりやすく、お口の健康課題が多いといわれています。
ここでは猫の歯磨きの必要性から、無理なく歯磨きできるようになる方法までを詳しくご紹介します。
なぜ猫にも歯磨きが必要なの?
猫は虫歯にはなりにくいけれど、歯周病になりやすい
猫の口腔内はアルカリ性(㏗7.5~8.5)のため、虫歯菌が増殖しにくく、虫歯にはなりにくいといわれています。※1
その一方で歯周病になりやすく、2歳までの約70%が歯周環境に課題があるともいわれています。
歯垢の中の最近が原因でなるといわれている「歯周病」は、ひどくなると、歯が抜けたり顔に穴があいてしまうこともある恐ろしい病気。
最悪のケースでは命に関わることもあるため、日頃から歯磨きをする習慣をつけておくことが大事なのです。
※1 参考:日本獣医師会「小動物歯科診療の歴史ならびに現状と展望(||)」
歯ブラシを使って毎日ケアするのが理想
猫の歯磨き頻度は、1日1回が望ましいとされています。食後や寝る前に歯みがきをしてあげるとよいでしょう。
毎日が難しい場合でも、3日に1回は歯磨きをして歯垢を落とす必要があります。
また、定期的にかかりつけの獣医師さんに歯の健康をチェックしてもらい、正しく磨けているか確認するのも予防方法の一つです。
子猫の歯磨きデビューは生後7ヶ月までがベスト!
動物は基本的に口元を触られるのを嫌がるため、子猫のうちから歯磨きトレーニングを行うことをおすすめします。
永久歯が生え揃う生後3~7ヶ月までに歯磨きに慣れておくと、生涯使う歯を健康に保つことができますよ。
ご紹介するステップに沿って、少しずつ歯ブラシに慣れていけると良いですね。
4ステップで歯磨き好きな愛猫に!
どんなに順応性の高い猫であっても、いきなり歯ブラシを使うのはNG。歯磨きが嫌いになってしまうことは絶対に避けなければいけません。抵抗感の少ない動きからスタートして、少しずつ慣らしていくことが大切です。
STEP1.お口に触っても大丈夫になる練習
まずは歯に触られるのに慣れて、嫌がらないようになってもらいましょう。
猫ちゃんがリラックスしている時に、顔まわりを優しくマッサージします。その延長で、口元にあるウィスカーパッドをなでる動作を毎日行ってみてください。
猫ちゃんが「口周りを触られるのが気持ちいいなぁ」と感じ慣れてきたら、唇をめくり犬歯から奥歯、そして歯茎を優しくマッサージするように触ってみましょう。
また口を掴んで開けようとすると、どんな猫ちゃんでも嫌がります。無理に開ける必要はありません。なでなでしながら奥歯の外側を触れるように心がけてみてくださいね。
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STEP2.歯みがきシートやガーゼで歯をみがいてみよう
指で触れるようになってきたら、次はガーゼや歯みがきシートを使います。
「いつものお口マッサージの指」に薄いシートを巻きつけただけの状態から始めることで、口の中に異物が入ることへの拒否感が減るためです。
デンタルシートを指にしっかり巻いたら、歯に触れていきます。なるべく歯茎と歯の間の生え際のところに指を当てるようにしましょう。
磨く際は必ず、猫ちゃんに向けて優しく「いい子だね」「かわいいね」などと声をかけながら行ってくださいね。
もしゆるんできたら、しっかり巻きなおしてから磨いてくださいね。
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PETKISS 歯みがきシート |
STEP3.指サック歯ブラシにトライ
歯磨きシートにも慣れてきたら、指サック歯ブラシを使ってみましょう。
ここでもまだ歯ブラシに移行せず、指をつかった歯磨きの延長で行うことで拒否感を抑えます。
飼い主さんにとっても扱いやすいのでおすすめですよ。
まず指サック歯ブラシを人差し指にはめ、ボディをしっかり握るようにしてください。そして指サックに歯みがきジェルを付けたら、犬歯から奥歯まで優しく磨いていきましょう。
無理をせず、上の奥歯の外側を意識して磨いていってくださいね。
歯ブラシケアに入る前に指サック歯ブラシを使うことで、嫌がる奥歯磨きに慣れてもらいましょう。
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PETKISS 指サック歯ブラシ |
STEP4.歯ブラシを使って磨いてみよう
指サック歯ブラシで奥歯を磨いても嫌がらなくなったら、いよいよ歯ブラシデビューです!
歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、奥歯に当たるように口の中に入れます。
歯ブラシの角度は歯に対して45度。可能であれば人差し指で口角を支え、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットに毛先が当たるよう意識して磨きます。
まずは奥歯が優先ですが、前歯もできる子は前歯も磨きましょう。
絶対に力を入れず、優しくそっと磨くことを心がけてくださいね。
ただし猫ちゃんの歯垢は約1週間で歯石に変わるので、それまでに全ての歯を磨き終えるようにしてくださいね。
※もしも歯磨きをするたびに歯茎から出血する場合は、かかりつけの動物病院に相談してください。
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PETKISS デンタルブラシ コンパクト |
また、人用の歯磨き粉の中には糖分の一つである「キシリトール」が配合されているものがあります。
猫がキシリトールを口にすると、中毒を引き起こす恐れがあるため絶対NG。
猫には猫用の歯ブラシと歯磨き粉を使うようにしましょう。
どうしても歯磨きが苦手…でも大丈夫!おやつで歯磨きをしちゃお♪
「よしっ、うちの子も歯磨きにチャレンジだっ!」そう思って試してみるも、なかなか上手くいかない…。
それどころか怒ってしまい、歯ブラシどころではない…そんな歯磨きが苦手な猫ちゃんもいますよね。
そんな猫ちゃんの強い味方!噛むことで歯の汚れが落ちる歯磨きおやつを試してみませんか?
飽きない充実のラインナップでオススメ!『PETKISS ネコちゃんの歯みがきおやつ』
LION PETのブランド『PET KISS』では、「ネコちゃんの歯みがきおやつ」が充実♪
- 猫ちゃんが大好きな素材の味が楽しめる【素材系おやつ5種類】
- 手で持ってあげられる【スティックタイプ2種類】
- 小粒で食べやすい【プチタイプ2種類】
- かたいおやつが苦手な子用【やわらかタイプ2種類】
味にうるさい猫ちゃんにも、きっと飽きずに続けてもらえるはずです!
また「猫ちゃんの歯みがきおやつ」は噛むことで歯垢を除去できるよう、「ブラッシングスクラブ(微粒二酸化ケイ素)」配合、「ギザギザチューブ形状」「やわらかギザギザ形状」など工夫もたくさん施されています。
これなら、歯磨きが苦手な猫ちゃんも気軽にお口ケアを始められますね♪
お試しレポート★歯磨き苦手な愛猫に『PETKISSネコちゃんの歯みがきおやつ』をあげてみました!
筆者の家には、2歳の黒猫トトとブチ猫のテト、そして生後6ヶ月になるアメリカンカールのルトがいます。
なかでも2歳のトトは、歯磨きがとっても苦手。
口まわりを触ろうとするだけで嫌がります。
そんな我が家の猫たちに、PET KISSの「猫ちゃんの歯みがきおやつ」を与えてみました!
今回試してみたのは、素材の味が楽しめる「素材系おやつ(ササミジャーキー)」です。
素材系おやつ(ササミジャーキー)の長さは、約5cm。
1日2本与えると約9kcalになります。
では早速、我が家の3匹に与えてみましょう。
まずはブチ猫のテト。
食べることが大好きな子なので、歯みがきおやつを見せたら誰よりも率先して食べていました!
美味しかったのか、もう1本食べたいと催促するほど。ここから徐々に歯磨きのステップを進めるのが目標です。
続いてはアメリカンカールのルト。
LIONの歯みがきおやつは生後3ヶ月から与えてOKなので、生後6ヶ月のルトにも食べさせることができます。
食べることが大好きな子なので、始めは興味を持ってくれたのですが、うまく噛めなかったのか食べられず…
猫は生後7~8ヶ月頃には永久歯に生え変わるそうなので、硬めの歯磨きおやつよりも、やわらかタイプがよかったのかもしれません。
まだ歯磨きステップが未経験の子なので、まずは歯みがきおやつから慣れさせていき、徐々に歯ブラシにもチャレンジしていけたらなと思っています。
最後は、爪切りキライ!肉球カットキライ!病院は大大大キライッ!!!と、とにかく撫でられること以外は苦手なトト。
実は以前、歯みがきシートにチャレンジしたときには嫌がってしまい断念しました。
そんなトトに歯みがきおやつを差し出すと、始めはにおいを嗅いだりスリスリしたりと興味津々だったものの、うまく嚙めずに嫌になってしまったのか食べてくれませんでした。
でも少し経つと他の2匹が食べている様子を見て気になったのか、「食べる」と自ら来てくれて1本完食!
トトのように警戒心が強い子は、何回かトライしてみるとよいかもしれませんね。
まとめ
大好きな愛猫に長生きしてもらうためには、歯を健康に保つことがとても大切です。
始めは歯磨きを嫌がるかもしれませんが、焦らず一歩ずつ歯磨きに慣れさせていきましょう。
また、定期的に歯の健康状態をチェックすることを習慣づけることも大切です。
1年に1回の健康診断と一緒に、歯の状態もかかりつけの獣医師に診てもらってくださいね。