イングランドが原産のコーニッシュレックス。
シングルコートで個性的な巻き毛に覆われた個性的な猫種です。
まだまだ日本では珍しい猫種ですが、甘えん坊で愛らしい性格をしています。
ここではコーニッシュレックスに関する基本データを始め、色や体重、飼う上で気を付けるポイントについてまとめてみました。
コーニッシュレックスの性格や特徴について
細長く柔軟な体に、大きな瞳に立派な耳、そして逆三角形の彫が深く整った顔など、他の猫種とは異なる個性的な容姿を持つ「コーニッシュレックス」。
あまり聞きなれない名前の猫種ですが、どのような性格をしているのでしょうか。
好奇心旺盛で甘えん坊な性格
好奇心旺盛で高いところに登ったり、走り回ったりすることが大好きな猫種です。
さらに無邪気で人懐っこい甘えん坊な性格から、成猫になっても飼い主にべったりとくっついて離れないほど。ちょっぴり寂しがり屋な子が多いようです。
コーニッシュレックスの飼いやすさは?多頭飼いは向いている?
コーニッシュレックスは大変賢い猫として知られています。人に懐きやすく愛情深いことから、初めて猫を飼う人でも飼いやすい猫種といえます。
ただし大変繊細な一面を持ち合わせているので、他の猫と同居するのが苦手。多頭飼いには不向きです。
もしも多頭飼いをするのであれば、先住猫との相性をしっかり見極めることが大切といえるでしょう。
またコーニッシュレックスは静かで落ち着いた場所を好みます。そのため、小さなお子さんがいるご家庭も不向きといえるでしょう。
コーニッシュレックスの歴史と名前の由来
1950年、イギリスのコーンウォール地方で突然変異によって生まれた縮れ毛の猫をベースに作出されたのが始まりとされています。
この猫からバーミーズやブリティッシュショートヘアなどの血が入り、さらにオリエンタルショートヘアやバーミーズなどと交配を重ねた結果、1967年に今のコーニッシュレックスの姿になりました。
名前の由来は、出身地であるイギリスのコーンウォール州を指す「コーニッシュ」から、また「レックス」はその地方で突然変異で巻き毛となった「アウトレックスラビット」というウサギの名前から合わせたものといわれています。
コーニッシュレックスの毛色や模様の種類は?
コーニッシュレックスの被毛は、短い下毛(アンダーコート)のみのシングルコートですが、巻き毛のため実際よりもボリュームがあるように見えます。
また被毛の色は、広範囲に渡って異種交配をしてきたためカラーバリエーションが大変豊富です。
例えばホワイトやブラック、レッドやブルーなどのソリッドカラーを始め、キャリコ(三毛)やバイカラー、各色のタビー(縞模様)やポイントカラーなど、その他さまざまな毛色とパターンが存在します。
目の色に関しては被毛によって異なりますが、比較的グリーンやカッパーは少ないようです。
コーニッシュレックスの体重や大きさ(体高)は?
一般的にコーニッシュレックスの体型はくさび形の頭に、細くしなやかな銅、長い四肢とムチのような尻尾が特徴のオリエンタルタイプに分類されます。
しかし、アメリカに渡ってからシャムやオリエンタルと交配で生まれたアメリカタイプの場合は、より細くしなやかな曲線美を描く体型をしています。
一方、ブリティッシュショートヘアやバーミーズとの交配によって生まれたイギリスタイプの場合、がっしりとした重量感のある体型が特徴です。
個体差はありますが、コーニッシュレックスの体高は約29~38cm、平均体重はオスで約3.0kg~4.5kg、メスの場合約2.5kg~3.5kgです
コーニッシュレックスとデボンレックスの違い
短毛でカールの入った猫種といえば、デボンレックスも挙げられます。
一見デボンレックスは、コーニッシュレックスと大変よく似ていますが、縮れ方が少し異なるようです。
コーニッシュレックスは縮れが強く、ビロードのような肌ざわりをしているのに対し、デボンレックスは縮れが弱く、スエードのような肌ざわりをしています。
またコーニッシュレックスは、デボンレックスよりも細身な体型をしているのが特徴です。

コーニッシュレックスの飼い方について注意すべきこと
日本ではまだまだ頭数も少なく、珍しい猫種「コーニッシュレックス」。
甘えん坊で寂しがり屋な一面を持つ一方、好奇心旺盛で遊び好きな性格を持ち合わせています。
もしもそんなコーニッシュレックスをお迎えした場合、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。
定期的に濡れタオルで拭くこと
コーニッシュレックスは短毛で毛の1本1本が細く、抜け毛が少ないことから毎日のブラッシングは必要ありません。
しかし抜け毛が少ないからといって、お手入れを怠るのは厳禁です。なぜならコーニッシュレックスは皮脂が多い猫種だからです。
定期的に固く絞った蒸しタオルで拭いてあげるようにしましょう。
快適な室内空間を心がけて
猫は本来寒さに弱い動物ですが、コーニッシュレックスはその中でもシングルコートの被毛のため、寒さには弱い猫種といえます。
冬場は体調を崩さないように、室内の温度管理に注意してあげてください。特に冬場の低温時は低体温症を引き起こす恐れがあります。温度管理を怠らないよう気を付けましょう。
またコーニッシュレックスは上毛(オーバーコート)がないため、紫外線の刺激から皮膚を守ることができません。窓辺でひなたぼっこをすれば、直接皮膚に紫外線を浴びさせることになるため、火傷する危険性もあります。
日頃からコーニッシュレックスの行動を観察し、場合によっては服を着せるなどの対策を心がけてくださいね。
毎日のコミュニケーションは欠かさずに
大変賢くしつけがしやすい猫といわれる一方で、成猫になっても幼さが残り、いつまでも遊びたがる子が多いといわれています。
そのため、飼い主が外出しがちであまり構ってあげないと、ストレスを溜めてしまうことも。
コーニッシュレックスは人とコミュニケーションを取るのが大好きですので、おもちゃを使うなどして1日最低でも5~10分以上は一緒に遊んであげましょう。
さらに猫は一般的に高いところが好きな動物です。キャットタワーを設置したり、タンスや棚を上手く利用したりし、立体的な上下運動ができるように工夫してあげてくださいね。
まとめ
クールで知的な印象とは裏腹に、とても甘えん坊で飼い主が大好きなコーニッシュレックス。
フレンドリーで鳴き声もさほど大きくないので、アパートやマンションといった集合住宅でも飼いやすい猫種といえるでしょう。
また飼い主と遊ぶことが大好きな猫種ですので、短い時間でも構いませんので遊ぶ時間を作ってあげるようにしてくださいね。