ともに、フワフワとした被毛と人懐っこい性格で高い人気を誇るラグドールとラガマフィン。よほど詳しくない限り、この2つの猫種を見分けられる方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、多くの猫好きが疑問に思っているであろう、ラグドールとラガマフィンという、とてもよく似た猫種について解説していきます。
ラグドールとラガマフィンの違いは?
とてもよく似ていることで知られるラグドールとラガマフィンですが、名前が違うことからも分かるように、異なる猫種になります。
では、どのような違いを知れば見分けられるのでしょうか。
毛色以外に大きな違いがない?
ラグドールとラガマフィンは、毛色以外に大きな違いはありません。
ラグドールの毛色は、『シール(こげ茶)』『チョコレート』『ブルー』『ライラック』の4色。一方、ラガマフィンの毛色は限定されておらず、あらゆる毛色が認められています。
呼び名が違うことからも分かるように、この2種は血統的にも異なる猫種です。
では、違う猫種であるにも関わらず、なぜこれほどまでに共通する特徴があるのでしょうか。
ラガマフィンはラグドールから生まれた猫種?
結論からいえば、ラガマフィンはラグドールから生まれた猫種です。
中には偶然似た特徴を持った猫種もいますが、この2種類の猫に関しては、偶然でも何でもなく似ていて当然といえるでしょう。
しかしそうなると、新たな疑問が生まれます。
「ここまでそっくりなのに、どうして別々の猫種として扱っているのか?」ということです。
この疑問を解くには、ラグドールという猫の歴史を知る必要があります。
ラグドールとラガマフィンの歴史
ラグドールは1960年代に、【アン・ベイカー】というブリーダーによって生み出されました。
彼女はラグドールの権利を独占するために、【IRCA】という独自の登録機関を設立。そのため、高い需要があるにも関わらずラグドールはなかなか一般の人の手に渡ることはありませんでした。
当然、こうしたやり方に反発したブリーダーも多く、彼女を引退させることでラグドールを正しく人々に広めようとするIRCAのメンバーも出てきました。しかし、こうしたメンバーは逆にIRCAを去ることに。
彼らは独自にラグドールを繁殖し一般に広めようと試みましたが、IRCAに独占されているためラグドールという名前は使えません。
そこで自分たちで交配・繁殖した猫に、新たに【ラガマフィン】という名前を付け、正式な猫種として世間に広めていったのです。
そして現在、ペルシャやヒマラヤンといった長毛種のイエネコと異種交配させることで、ラガマフィンは豊富な被毛パターンと丈夫な体を得るに至りました。
ラガマフィンを猫種として認めていない団体も
こうした経緯を経て、多くの愛猫家から独立した猫種として認められるようになったラガマフィン。しかし、中には独立した猫種と認めていない愛猫家団体も存在します。
例えば、CFAという団体では、ラグドールと区別するため、ポインテッドを持つ個体はラガマフィンとして認めらていません。
また、CFA以外の公認団体の中には、ラグドールとラガマフィンの外見が酷似しているため、ラガマフィンを公認していないところもあります。
ラグドールはどんな猫?
ぬいぐるみのようにふわふわでかわいらしく、猫らしからぬ人懐っこさと穏やかさで人気の高いラグドール。では、それ以外にどのような特徴があるのでしょうか。
ラグドールの特徴
【ラグドール】とは『ぬいぐるみ』という意味。抱き上げると、まるでぬいぐるみのように大人しいということから付けられたそうです。
長いわりにもつれにくい被毛は柔らかめで、抜け毛もそれほど多くはありません。
毛質だけでなくホワイトやクリーム系の毛色が、ぬいぐるみのような柔らかい印象を与えます。
ラグドールの性格
ラグドールという猫種は、『ぬいぐるみ』という名前の通り人に触れられたり抱っこされたりすることを好む、穏やかな性格をしています。
猫にしては珍しく人間の子どもとも仲良く接することができ、鳴き声も静かなので、どのようなご家庭でも飼いやすいといえるでしょう。
成猫になるとのんびり過ごす時間が多くなり、激しい遊びよりも日向ぼっこをしながら昼寝をすることを好みます。
一部に「ラグドールは性格が悪い」という意見もあるようですが、基本的に性格は人懐っこく甘えん坊です。
こちらのページでは、ラグドールの性格や特徴のほか、毛色や体重、飼い方をまとめた記事を掲載しています。ラグドールについてもっと知りたいという方はぜひお読みください。

ラガマフィンはどんな猫?
ラガマフィンはラグドールを元に作出された大型の猫種です。基本的にはラグドールの特徴を継承しているので、大きな違いはありません。
ここでは、そんなラガマフィンの特徴と性格を紹介します。
ラガマフィンの特徴
ラガマフィンは、1994年にアメリカで作出された比較的新しい猫種です。
元々はブリーダーがジョークで名付けた、「いたずらっ子」「ボロボロの服を着た人」という意味のラガマフィンが、そのまま定着して現在に至ります。
元がラグドールなので、大きな体にふわふわの被毛といった基本的な特徴は共通しています。毛色のバリエーションが豊富なので、選択肢は多い猫種といえるでしょう。
ラガマフィンの性格
ラガマフィンは、穏やかでおとなしい性格での猫種です。人懐っこくかなりの甘えん坊なので、猫にしては珍しく常に飼い主のそばにいたがります。抱っこされることも大好きなので、できるだけ一緒にいる時間を作ってあげてください。
好奇心旺盛で遊び好きな一面があり、ひとり遊びでいたずらをすることがあるので、危険な物は安全な場所にしまうなど、しっかり対策しましょう。
こちらのページでは、ラガマフィンについて詳しく解説しています。性格や見た目の特徴のほか毛色や体重、飼い方をまとめて紹介しているのでご覧ください。

まとめ
とても似ているということで、見分けることが難しいとされるラグドールとラガマフィンですが、それもそのはず。元々は同じ猫種だったのです。
今回は、そんな共通点の多い2つの猫種について解説しきました。
どちらもぬいぐるみのようにかわいらしい大型猫で、初心者にも飼いやすいという点は共通しているので、これから迎えようと考えている方は、今回の内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。